【自動車保険の長期契約】1年契約との金額差は?試算してみました
1年単位ではなく、2年・3年~最長7年まで長期契約することで保険料が安くなる契約方法があります
自動車保険は1年間単位で契約し更新を続けていくもの、という認識が一般的ですが、実は長期でも契約ができます。
年契約の自動車保険は事故を起こして保険を使うと等級が下がり翌年の保険料が上がってしまいますが、長期保険は保険を使っても等級はそのまま、保険料も上がりません。
自動車保険に加入していても保険を使うと保険料が上がるので、ちょっとした修理代なら保険会社に連絡せずに、自分で修理してしまう人が全体の30%もいると言われています。
よく考えたら、事故が起きて保険を使いたい時に保険料が上がるのが心配で使えないのでは保険に入っている意味がないですよね。
長期保険は、保険料を気にせずに保険を使いたい!という人におすすめの契約方法です。
このページでは、長期契約できる保険会社とメリット・デメリット、年払いと分割どちらが得か?、1年契約とはどのくらい金額が変わるの?など、自動車保険の長期契約について掘り下げてみました。
目次
長期契約できる保険会社
自動車保険は1年間で契約するのが一般的ですが、2年や3年、最長7年といった長期で契約できる保険会社があります。
長期契約が可能な自動車保険会社を一覧でまとめました
東京海上日動 | 1年超 | 「トータルアシスト自動車保険」 | 公式サイト |
三井住友海上 | 2年または3年 | 「GK クルマの保険」 | 公式サイト |
損保ジャパン日本興亜 | 2年または3年 | 「THEクルマの保険」 | 公式サイト |
あいおいニッセイ同和 | 1年超、3年 | 「タフ・クルマの保険」 | 公式サイト |
朝日火災 | 1~7年 | ASAP(アサップ)6 | 公式サイト |
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長期契約できるのは代理店型の自動車保険契約で、通販型・ダイレクト型と呼ばれるインターネットから申し込む形態の自動車保険契約では取り扱いがありません。
※保険料は長期契約の方が1年ごとに契約するより安く抑えることができますが、元々保険料の安い通販型自動車保険にも継続割引やインターネット割引など各種割引が用意されているので、一概に長期契約が絶対お得とはいえません。
【番外編】継続割引がある自動車保険会社と割引率
長期契約はできませんが、契約を継続することで保険料が割引になる自動車保険会社です。
三井ダイレクト損保 | 1回目 割引率1.0%
2回目 1.5%
3回目以降 2.0% |
ソニー損保 | 1回目 1%
2回目 1.5%
3回目以降 2% |
等級はどうなる?
長期契約では保険をつかっても契約期間中は等級はそのまま。保険料も上がりません
1年契約では、1年目が10等級なら2年目は11等級、3年目は12等級…と1年ごとに等級が上がり保険料が少しずつ安くなっていきます。
対して長期契約は、契約期間中ずっと10等級のままです。それでも保険料はずっと同じではなく、契約期間中は1年ごとに安くなっていく仕組みになっています。
事故を起こしたらどうなる?
1年ごとに契約する自動車保険は途中で事故があり保険を使うと翌年から等級が下がり、さらに事故有係数適用期間が追加され、最長3年間保険料は高い料率が設定されてしまいます。

一方、長期契約の場合は事故があり保険を使ったとしても、保険期間中は契約時の等級はそのまま変わることはありませんし、保険料も上がりません。

長期契約期間が満了した次回継続時には、契約期間中の事故件数に応じた等級で保険料が決まります。
ただ、継続保険料が安くなったり、トータルで見た時の保険料は1年契約と比べると長期契約の方が安くなります。

年払い・分割どっちが得?
月払いと年払いの差は6年間合わせて約15,000円、1番安い月払いと一括払いの料金差は約24,000円
長期契約の支払い方法には、長期分割払いの年払い方式/月払い方式のいずれか、若しくは一括払い、という選択肢があります。
ここでは年払いと分割どちらが得かを考えていきたいと思います。
★長期契約の支払い方法
分割払い | 毎月支払っていく方法と、1年毎に支払う方法がある |
一括払い | 契約時に契約期間分の保険料をまとめて支払う方法 |
トータル保険料は下記の通り、分割の月払いが1番高く、一括払いが1番安くなります。
★トータル保険料の金額
(分割)月払い > (分割)年払い > 一括払い
具体的にどのくらい金額が変わるか、調べてみました↓↓↓
| (分割)月払い | (分割)年払い | 1年目に一括払い |
1年目 | 4,580円 (年間:54,960円) | 52,290円 | 297,890円 |
2年目 | 4,390円 (年間:52,680円) | 50,190円 | - |
3年目 | 4,300円 (年間:51,600円) | 49,130円 | - |
4年目 | 4,620円 (年間:55,440円) | 52,710円 | - |
5年目 | 4,520円 (年間:54,240円) | 51,570円 | - |
6年目 | 4,410円 (年間:52,920円) | 50,440円 | - |
総払込保険料 (6年間) | 321,840円 | 306,330円 | 297,890円 |
長期分割払いは年度ごとに保険料の計算をおこなうので、各保険年度ごとに保険料が異なります。契約期間中に事故や保険料改定等があっても、その保険料は変わりません。
月払いと年払いの差は6年間合わせて約15,000円、1番安い月払いと一括払いの料金差は約24,000円でした。
6年間分の30万円近い保険料を一気に払うのはさすがにきついですし、年払いと月払いの差額は年間にすると1,250円くらいなのでそこまで気になる金額差ではありません。
無理せず我が家は月払いかな、という結論になりました(というかそもそもやっぱり代理店型損保って保険料高いから通販型の1年契約のほうがいいかな…)。
【見積もり条件】
保険始期日:平成29(2017)年7月6日/11等級/事故有係数0年/トヨタハリアー(ACU30W)/車両保険金額:40万円/対人・対物:無制限(自己負担なし)/人身傷害:3,000万円/搭乗者傷害:なし/対物超過修理費用/通勤通学使用/運転者限定:家族/26才以上補償/保険期間:6年間
≪2年目以降の車両保険金額≫ 2年目:30万円/3年目:25万円/4年目:20万円/5年目:20万円/6年目:15万円
≪ノンフリート等級≫11等級
≪事故有係数適用期間≫0年間
長期契約のメリット・デメリット~1年契約とどちらがいい?
代理店型に加入するのであれば、長期契約の方が安い!
(但し通販型の1年契約のほうがより安い)
■長期契約のメリット |
- 契約期間中事故があり保険を使用しても保険料が変わらない
- 事故を起こしても等級が変わるのは次回の契約更新時
- 1年毎の更新手続きが必要ない
- 代理店自動車保険の1年契約と比べて自動車保険料が安い
- 加入時にゴールド免許であれば、途中でブルー免許に変わっても変更されない
- 契約期間中に料金改定が合った場合も保険料は変わらない
|
■長期契約のデメリット |
- 契約期間中に保険を使用すると、次年度契約で保険料が上がるのでそのときは割高に感じる
- 通販型自動車保険の方が保険料は安い
|
1年契約より長期契約の方がトータル保険料は安くなる!
以下は損保ジャパン日本興亜にて、1年契約と長期契約それぞれで自動車保険料を見積もり、金額を比較したものです。
★無事故の場合
| 1年契約(一時払い) | 長期分割払い(年払い) |
1年目 | 10等級 | 86,830円 | 10等級 | 86,830円 |
2年目 | 11等級 | 78,170円 | 77,010円 |
3年目 | 12等級 | 69,220円 | 69,160円 |
3年間の総額保険料 | 234,200円 | 233,000円 |
★1年目に事故があり保険を使った場合
| 1年契約(一時払い) | 長期分割払い(年払い) |
1年目 >事故発生< | 10等級 | 86,830円 | 10等級 | 86,830円 |
2年目 | 7等級 | 113,520円 | 77,010円 |
3年目 | 8等級 | 96,730円 | 69,160円 |
3年間の総額保険料 | 297,080円 | 233,000円 |
事故があり保険を使った場合は特に保険料に差が出ます
契約時の等級など契約条件により長期分割払いの方が保険料が高くなる場合もありますが、基本的には1年毎の契約よりも長期契約のほうがトータル自動車保険料を抑えられます。
その保険料の差は、事故があり保険を使った場合に特に顕著に現れます。
1年契約では事故の翌年から等級は3等級ダウンします(3等級ダウン事故の場合)。これに対して長期契約では、契約期間中に事故があり保険を使っても、保険料は契約時に提示された金額のまま上がらないことが理由です。
【見積もり条件】
保険種類:ONE-Step/自家用小型乗用車(料率クラス 車両:3 対人:4 対物:4 傷害:4)/初度登録年月:平成20年3月/契約期間:3年/10等級/ゴールド免許/35歳以上補償/日常・レジャー使用/対人・対物:無制限/対物全損時修理差額費用特約付帯/車両保険:一般条件(車両免責:0-10万円 協定保険価額:1年目=150万円 2年目=120万円 3年目=90万円)/人身傷害:5,000万/搭乗者傷害:1,000万(部位・症状別定額払)
6年間では長期契約の方が56,000円以上も安くなる
別の条件にて、4年目で事故が発生した場合の1年契約・長期契約それぞれの自動車保険料を見積もり、金額を比較してみました。
★1年目に事故があり保険を使った場合
| 1年契約(一時払い) | 長期分割払い(年払い) |
1年目 | 11等級 | 52,290円 | 11等級 | 52,290円 |
2年目 | 12等級 | 51,300円 | 50,200円 |
3年目 | 13等級 | 50,320円 | 49,150円 |
4年目 >事故発生< | 14等級 | 49,330円 | 48,110円 |
5年目 | 11等級 | 74,000円 | 47,060円 |
6年目 | 12等級 | 72,020円 | 46,020円 |
6年間の総額保険料 | 349,260円 | 292,830円 |
(次契約) | 13等級 | 70,050円 | 13等級 | 50,320円 |
6年間の保険料差は56,000円以上!代理店型を選ぶなら長期契約のほうが断然安い
※長期契約の場合、保険期間が6年以上で事故有係数適用期間が3年以下の場合、3等級ダウン事故が1件であれば次契約の事故有係数適用期間は0円になります。
【見積もり条件】
保険始期日:平成29(2017)年7月6日/11等級/事故有係数0年/トヨタハリアー(ACU30W)/車両保険金額:40万円/対人・対物:無制限(自己負担なし)/人身傷害:3,000万円/搭乗者傷害:なし/対物超過修理費用/通勤通学使用/運転者限定:家族/26才以上補償/保険期間:6年間
≪2年目以降の車両保険金額≫ 2年目:30万円/3年目:25万円/4年目:20万円/5年目:20万円/6年目:15万円
≪ノンフリート等級≫11等級
≪事故有係数適用期間≫0年間
途中解約できる?損になる?
長期契約でも途中解約が可能。ただし乗り換えられる自動車保険会社の制限があります
長期契約は1年契約より保険料が安い、ということで魅力的だなぁと感じますが、自動車保険の長期契約を扱っているのは代理店型損保ばかり。
通販型が安いことを知り、見積もってみたら他社だと大幅に自動車保険料が下がりそうなので長期契約は解約したい!他社に変えたい!…と契約期間中に考える人は少なくないです。
その他にも、途中で車に乗らなくなった、急に転勤になってしまった…などの理由での解約も有り得なくはないですよね。
長期契約での自動車保険を解約したいと思ったときにはどうすればいいの?という疑問についてですが、もちろん長期契約でも途中解約ができるようになっています。
長期契約を解約して他社の自動車保険に乗り換える場合は、新しく契約する保険会社が長期契約からの乗り換え手続きに対応しているところである必要があります。
長期契約からの途中解約→乗り換えに対応した自動車保険会社
長期契約からの乗り換えに対応している自動車保険をまとめました◎
ソニー損保 | 保険始期日から現在の契約が2~5年の場合はインターネットから乗り換え手続きが可能 |
セゾン自動車火災 おとなの自動車保険 | 保険始期日から現在の契約が2年・3年・4年・5年契約でも手続き可能 |
SBI損保 | 保険始期日から現在の契約が1年・2年・3年・4年・5年のいずれかであればインターネットから乗り換え手続きが可能 |
三井ダイレクト損保 | 保険開始日からちょうど2年・3年・4年という整数年の場合はインターネットから乗り換え手続きが可能 |
基本的に、長期契約の途中で他社に乗り換える場合は、1年単位で保険始期日と年違いの同月同日であればインターネットからも手続きができます。
その際は等級と事故有係数適用期間も引き継がれます。途中解約による手数料が取られることはありません。
始期日に合わせて解約するのが一番ベストですが、待てない場合は解約する日付によって返戻金の金額が変わってくるため注意が必要です。
契約始期日が1日であれば、2日に解約すると月割計算での返金となり、返戻金が減ってしまいます。
途中解約はなるべく保険始期日の年違い・同月同日での乗り換え手続きを行うようにしましょう。
自分にとって【1番安い】自動車保険を簡単に調べられる方法
自動車保険の一括見積りで保険料が54,500円→29,080円に!
25,420円安くなりました
複数の自動車保険会社の保険料を比較できる、「
保険スクエアbang!」は、
大手損保複数社の見積りがリアルタイムで表示されるので、自分にとって1番安い自動車保険会社がすぐにわかります。

利用者数400万人以上と安心の実績があり、見積りは満期日の119日前(約4カ月前)から可能!
もちろん見積りは無料です。我が家もここで自動車保険料が25,420円も安くなり、家計が節約できました!
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